
古民家再生 ROCCO(宮代町)
先日、埼玉みらい大学の授業の一環として、宮代町にある「ROCCO(ロッコ)」を視察してきました。ROCCOは、かつて6戸あった賃貸住宅をフルリノベーションし、個性あふれる商業店舗へと生まれ変わらせた事例です。まさに“古民家再生”の好例であり、地域の新たな価値創出にもつながっていると感じました。
訪れてまず驚いたのは、その多彩な店舗ラインナップです。香ばしい香りがただようコーヒーショップ、濃厚で爽やかな味わいのギリシャヨーグルト専門店、本格的なイタリアンレストラン、昔懐かしい味わいのおかきを提供するおかき屋さん、落ち着いた雰囲気のカフェ、そして彩りも華やかなジェラート屋さんなど、どのお店もオーナーのこだわりとセンスが感じられる魅力的な空間でした。
かつての住宅という形を活かしながら、現代のニーズに合わせて新たな命を吹き込んだこのプロジェクトは、単なる空き家活用にとどまらず、地域全体のにぎわいを取り戻す「地域再生モデル」として非常に参考になるものです。建物の温もりや風情をそのまま残しながら、店舗としての機能性を確保している点が素晴らしく、まさに“住まいの記憶”と“まちの未来”が交差する場所だなと感じました。
古民家や古屋の再生は、単に建物のリフォームに留まらず、地域の人々とのつながりや、新たな経済活動の創出、さらには若い世代の地域定着にもつながる可能性を秘めています。ROCCOは、そんな再生の力を目に見える形で示してくれていました。今後も、こうした事例を参考に、古民家再生による地域活性の取り組みも業務の一環として取り組んでいきたいと思います。 はなさきライフデザイン株式会社